借金をすると相続税が安くなる?

Q:借金をすれば相続税が安くなる?

A:上に政策あれば下に対策あり、これは中国で言われていることわざです。中国は政府の力の強い共産・社会主義国家ですから、どうやって国に対応するか、それが国民の強さの秘訣でもあるというわけですね。日本の場合もそれに近いようで、よく節税対策という言葉が使われます。これなんていうのはまさに上に対する対策ですね。

さて、その相続税に対する対策として、借金をすることが有利である、という風に言われるのですが、それはどうしてなのでしょうか。実は、借金をして有利な場合もあれば、不利な場合もあるので、そのあたりはしっかりと考えたほうがいいでしょう。

まず、相続税の仕組みとして、資産部分と負債部分の相殺というものがあります。つまり、1000万円の貯金や土地を合計資産として持っているとしても、逆に負債として借金1000万円を持っている場合、それらを全部相続すると、1000万円の資産に相続税がかかるのではなく、1000万円の資産から、負債部分である1000万円の借金を差し引いた額から、相続税を支払う必要が出てくる、というわけです。

つまり上記の例で言えば、夫妻によってすべての資産が相殺されているので、実質的には相続税はゼロになるというわけです。ただし、コレほどまでにあからさまな方法はおそらく脱税として目をつけられる可能性が高いです。どの程度まで可能なのか、という裁量部分については弁護士の方と相談しながら行うのが無難でしょう。

そしてもう一つ気をつけたいのが借金の金利です。借金をするということは借入金に対して利子がつきます。その利子があまりにも高い場合は、せっかく節税した相続税以上の利子を支払わなければならないこともあります。そのあたりのバランスも、プロである弁護士と相談したほうが無難かもしれませんね。

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