朝方にネコたちが出会っていたモノ

冬の朝4時ごろはまだ外も暗くて、布団から体を起こす決意を固めるのも時間がかかります。
でも、ネコたちはすでにストーブの前で暖まりながらのんびりとしているその顔には、「起きるのが遅いですね」と書いてあるようにも見えます。
だいたい5時くらいになると外に出たいと、ドアをしっぽで叩いて催促してくるのがお決まりのパターンなのですが、毎日どこに出かけているのかが不思議です。

丁度、流星群を眺めることができると話題の朝だったので、出かけるタイミングで外で空を眺めていると、ネコたちがと見つめていたのは、25メートルにも満たない生活路。
なんとその先には、ネコたちよりも一回り大きな体に灰色がかった毛並みの動物がこちらを見ていました。
ネコたちは、何回か会っていたのか?
そうだとしても、相手が何者なのかが分からないのかもしれず、固まっています。
最初はハクビシンかとも思いましたが、太くて丸みのあるしっぽが動いたのを見て、タヌキだと分かりました。

この地には、私が幼いころから車道の片隅に「タヌキに注意」の看板が掲示されていたのですが、聞いた限りでは目撃情報がありませんでした。
それが流星群を観られる年月よりも、長い間伝説とされてきたことなのに目の前で現実となっているのに、驚きましたが、人間に慣れているような感じがしました。
ネコたちを威嚇したりしないし、逃げもしません。
それに、性格もおとなしそうなスローな動きからは、野生的なものを感じることができませんでした。
どちらかというと、狙われないように隠れながら、かつ、ネコたちに絡まれないように振り返りながら家々を渡り歩いているような歩き方でした。
ですが、人と生活しているタヌキだとしたら、飼い主が不在のまま出歩いて良いのかが疑問です。
もしかしたら、たぬきおばさんがいて、ご飯だけは食べさせてもらっている野良タヌキなのかもしれないと考えました。

そう思いながら、野良ネコと仲良くしている私は、どこかでネコおばさんと呼ばれているかもしれないと思いつつ…。
今度は動画を撮ろうと考えましたが、もし野生のタヌキだったとしたら、アスファルトのこの地で静かに命を育んでいる貴重な動物たちなので、申し訳ないと思いました。
ですが、今もネコたちは定時になると出かけているので、ひょっとしたら友達になれているのかもしれません。